ふるさと納税は、NO税だ!!!! 踊らされないようにご…
ふるさと納税は、NO税だ!!!! 踊らされないようにご…
ふるさと納税が注目されてはいるが・・・ちょっと待ってください。
それは納税ではなく・・NO税です、
こんにちは。税理士・コンサルの佐藤です。
確定申告に絡み、本日は「ふるさと納税」という【寄付】について少し書きます。
毎年、確定申告の時期になると質問されることの一つに「ふるさと納税」がある。
制度をよく理解し、寄付するのならいいのですが、酒に酔って雑談の中で仕入れてきたような耳学問を鬻げて、大真面目で“ふるさと納税しないと損しますヨネ”友人なんかいろんな品物をもらって得したと言ってました。
なんて~~~。言われると、なんと説明しようかと思います。
(1)ふるさと納税とは納税と表現していますが、これは寄付です。
災害が起きたとき、日本赤十字社に義援金を寄付した経験があると思います。
東日本大震災から何年も過ぎましたネ。昨年は茨城県でも水害がありましたネ。
私たちは自分ひとりひとりが具体的に支援できない時でも日本赤十字社に寄付することで、間接的に被災者に手を差しのべることができます。
これを日赤ではなく市町村に直に寄付することがふるさと納税です。
特定の市町村を応援したい・・
災害があったら、その市町村で使ってほしい・・・。
などなど寄付する理由は人それぞれだと思います。
なぜ、正しく国民に制度の趣旨が伝わらないのか???
歪な宣伝が存在するからだと思います。
ふるさと納税をして特産品をゲットしよう・・。
こんなPRをしている企業がたくさんありますネ。
ただここで見てほしいのは、こういう企画をしている会社は一流企業がやっているでしょうか?
一流の会社ではありませんネ。
一流の会社は虚業をしません。
こういう宣伝に踊らされて、ふるさと納税すると、現在住んでいる市町村に住民税を納めないでよいのだと思っている方がいます。
税金納めて特産品をもらって・・。
得ですよ・・。と、言うから、笑って聞いているしかない・・・。
ふるさと納税しても、住んでいる市町村に治める住民税が減るわけではありません。
住民税は賦課課税方式といって、その年1月1日に住んでいる市町村から、その年のあなたの住民税はこれこれですという通知書がきます。
この通知書に書いてある住民税を支払うわけです。その年に引っ越ししても、引っ越し前の住所地の市町村に住民税を払います。
(2)では、ふるさと納税とはなんですか?
と、言われそうですネ。
自分の出身地に限らず、国内のどこの市町村でもOKですが、寄付をすることです。
こんなことに役立ててください。とか、災害にあわれた地域には復興に役立ててほしい・・。とか、理由は様々でしょう・・・。
(3)寄付をすると所得税では所得控除の一つに「寄付金控除」があります。
一般的には寄付した金額から2千円を控除した金額がその年の所得金額から控除して納付する所得税を計算します。仮に3万円ふるさと納税という寄付をした人が所得税の適用される税率が20%だとすると、寄付したことで2万8千円かける20%で5,600円所得税が安くなります。
住民税の計算でも寄付金控除があります。したがって、住民税も安くなります。
ただ、3万円寄付しています。たとえ特産品をもらったとしても、寄付した金額を超えると思うのはいかがでしょうかネ。
昨年、茨城県の水害の時、普段、その市役所には年間でも150万円くらいのふるさと納税があるのだそうです。しかし、災害時には2ケ月だけで2億円以上のふるさと納税があったそうです。特産品のお返しもないのに・・・。
これが本当のふるさと納税ではないでしょうか。
次回はジムの利用料が医療費控除の対象になる・・。
税理士・コンサル 佐藤春男
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