損益計算書から何の情報を得るか・・。一葉ではない。
損益計算書から何の情報を得るか・・。一葉ではない。
過去の実績から何かを学び取ることができるか?
できる人は「ノーベル賞」をもらっている。
ノーベル賞というのは極端な例示ですが、成功している経営者というのは過去の事実を見て、改善を思いつくから成功へ成功へと一歩ずつ階段を昇っていけるのです。
こんにちは。税理士・コンサルの佐藤です。
たった10名足らずの社員しかいない会社で、いつもならせいぜい5千万円から6千万円くらいの月間売上の会社。
これが1億3千万円の売り上げをやった。
当然固定費を稼いでいる会社だから、今回の臨時に売り上げた金額の粗利益がそのまま税引き前純利益になった。
来月7月にボーナスを支払うわけだが・・・。
どうしよう・・・。
『レンガ一個づつくれてやれ』・・と、言った。
ここまでの“言葉”の意味が分からない方がいますか?
固定費とは・・・。
粗利益とは・・・。
純利益・・。
レンガ(レンガの大きさまで○札を・・)
こういう言葉は単に簿記を勉強する時は、観たり聞いたりしても<記憶>には残らないでしょうネ。
記憶に残らなければ、あなたの体に“記録”しておきましょう。
そうだ!! 記憶より記録だ!!!
あなたの会社は来月の売上高の見積もりが終わっていますか?
その計算は正しいですか?
計算が正しくとも実績が伴わない時がありますネ。
そのときどんな手を打ちますか?
科学者は実績から改善・改良を加えて新しいものを創ります。
科学者は日々の事実を見て、発見に発見を重ねています。
ノーベル賞受賞者は表現こそ違いますが、同じことを言いますネ。
能書きが長くなってしまいました。
経営ノウハウ、P・D・C・Aを活用するにしても、まずは損益計算書を知ることが必要です。
『損益計算書』は総勘定元帳の5つある勘定のうち、収益と費用の各勘定科目の金額を「集計」したものです。
収益の勘定科目には売上・受取利息・受取配当金とかあります。小口なら雑収入にまとめてもいいでしょう。
費用は様々なものがあります。仕入・給料・賞与・法定福利費・家賃地代・消耗品費・通信費・などなどです。支払利息や手形売却損とか雑損失ですネ。
さらに固定資産を売却したとき利益が出れば固定資産売却益・売って損失が出れば固定資産譲渡損失などがあります。
これらを順序正しく表示することが求められています。
簡単に言うと
売上金額から仕入れ(売上原価)を控除して『売上総利益』を計算します。
営業費や管理費などを合計して、上記の売上総利益から控除します。すると、その会社の営業利益(赤字なら損失)が分かります。
この営業利益から営業外損益を加算・減算して経常利益(赤字なら経常損失)を計算します。
さらに特別損益を加算減算して税引き前当期純利益を計算・法人税等(当期の利益に課税される税金)を控除して税引き後純利益を計算します。
ここで覚えておくことは、利益の前につく言葉です。
経常利益(一般にケイツネリエキといいます)はどの段階で計算された利益であるのか・・です。
これはなぜなのか・・・。
次回にお話ししましょう・・。
今回で記憶に止めておいてほしいことは、ヒトの記憶は当てにならない。が、帳簿は事実を○○してくれることです。
だから、新しい発見と改善につながるのです。
税理士・コンサル 佐藤春男
070-5575-8372
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