木を見て森を見ず・・と、言うけれど・・。
木を見て森を見ず・・と、言うけれど・・。
平成30年分の個人の確定申告が終わった。
毎年のことだが、今回はどんな人が申告書の作成依頼にくるだろうかと、期待に夢をはばたかせてみた。
例年、その時では感じない場合もある、翌年に再び会って、この人成長している・・。
と、思う場合もある。
初めて出会った時は全体にオーラを感じるか、否かで、懸ける言葉が違う。
だから、この人は将来大物になる、と思えば、翌年の確定申告を待たずに、私の事務所に寄っていただき、近況を聞くこともある。
が、初めての時はさほど“キラキラ”したものを感じなくとも、二年目にあったとき、成長したように見えるときがある。
何か少し、経営に目覚めた感じを嗅ぐときだ。
もちろん、何も感じず、この人はよその税理士事務所に行ってほしい・・。と、思う人もいる。
そういう人は、常に自己中心で“売り上げが伸びない”のは、私の持っている商品の価値に気付かないからだ・・。
とか、同業者と比べても遜色ないと思っている・・。
などと、のたまう。
世の中の表面しか見えないヒトというのはいるものだ・・。
私は個人の確定申告の時に、相場より低い報酬で客寄せをやっている。
だから確定申告の報酬では儲けが出ない。
しかし、その後、確定申告の依頼者が法人を創り、従業員を雇い、一歩一歩上り詰める“未来の社長”を発掘するには安くしても客集めをやらねばならない道だと思っている。
将来性を感じない人には辞退してもらえるように話て、今後の付き合いを終わりにしている。
が、この人は将来、大きく飛躍すると思える人は、単に確定申告をするだけでなく1年くらいは無料で経営のコンサルをしている。
報酬を請求しないから、「なぜ無料なのか?」と、聞く人もいるが、常に答えは一つ。
出世払いでお願いします・・・。
このやり方で、初めて知り合ったとき年商が5千万円にも満たない人が、現在では社員を20人も抱える年商30億円の会社を経営している。
決算書をみて、どのように解釈する能力があるのかを観れば、トコトン応援したい・・。
木を見て森を見ずでは、本人の成長に期待する方がおかしい。
税理士・コンサル 佐藤春男
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