犯罪が減少することに期待したい。防犯カメラの新しい解析方法で!!
犯罪が減少することに期待したい。防犯カメラの新しい解析方法で!!
迷宮入りという言葉が死語になる日は来るか??
今から50年ほど前の12月、ラジオのニュースで府中3億円強奪事件が起きたことを聞いた。
当時は今のような防犯カメラが無い時代。
連日の新聞報道で、捜査が難しいことも知った。
事件の解決にはかなりの時間がかかりそうだ。
どんな些細な情報でも警察に・・。
いかに情報に頼らざるを得ない状況かが伝わってきたものだった。
時間がたつにつれ、当時の3億円は・・。
飲み屋での酒のつまみに、濡れてにあわの3億円を「うまいことやったもんだ」などと・・。
軽口をたたき、迷宮入りの予感が・・。
その後も銀行の現金輸送車が襲わることが続いた。
しかし、幾多の強奪事件が起きてくると、迷宮入りなどと言うことが許されるわけがない。
警察の足を棒にしての操作が身を結び、検挙が・・。
時間がかかっても・・。
比較的早いうちに検挙された理由の一つに「防犯カメラ」の存在が大きい。
こんにちのように街のいたるところに防犯カメラがそろっていれば府中の3億円強奪事件が迷宮入りすることがなかったかもしれない。
ただ、府中の事件現場に防犯カメラをつけて、どのような意味があるかわからないが・・・。
防犯カメラの分析が近年変わりつつある。
カメラに映る顔がよく認識できなければ、特に夜間なら、人物の特定までは難しい。
そこに“歩容解析”という新たな活用方法の研究成果が出たきた。
カメラに映り出される顔写真だけだと、この世には人間の顔は3人くらい似た顔の人がいるといわれている。が、指紋なら・・。
指紋の場合には過去に犯罪履歴があって、それと照合できないとその効果はあまり期待できない。
今回の防犯カメラの歩容解析という方法はこれまでの概念と大きく異なる。
群衆の中で「テロ」が起きた。
テロとまではいかないが事件が起きた。
証拠写真が無いと“検挙”できないのではないか・・。
と、思いがちだが、そうでもないらしい。
2018年ハローウイン・渋谷スクランブル交差点での暴動。
群衆の中の4人の容疑者を追って、スピ-ディな解決。
あるいは2019年文京区の中学校での一件で、歩容解析を使って得た情報のもとで神奈川・平塚まで逃走したところを、容疑者身柄確保となった。
この歩容解析方法とは人間の歩き・走り・その姿勢などが皆異なることに注目して、何台もの防犯カメラを解析して、逃走のルートをつかみお縄にするのである。
もともとは中国で研究され、その成果が出始めている。
わが国でも現在その研究がすすめられている。
日本の優秀な警察頭脳の一握りの精鋭部隊の活動と聞く。
さらにこれから東京オリンピックやパラリンクだけでなく、いろいろな人が多く集まる場所で暴走が起きた場合のことを考えるとこの方法を歓迎したい。
歳を重ねてゆけば、プライバシーの面から防犯カメラのある都会より、カメラのほとんどない地方の片隅で生活したいとも思ったが、事件に巻き込まれたら防犯カメラのあるところで生きてゆきたい。と、思う。
税理士 コンサル 佐藤春男
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