学問に疎い人が早とちりしてしまうと・・・。
学問に疎い人が早とちりしてしまうと・・・。
経営を教える立場の私が「得たもの」を紹介してみよう。
このところ何度か、あるご老体のSNSを連続して見ている。
その方には、かつて活躍した職業があったようだが、
今は新たなビジネスを模索しているようだ。
思い立った時がスタートだから、その考えは支持する。
しかし、
参加したセミナーの理解しないまま、その一部だけを取り上げ、
さも、それが正しいと教わったような書き出しのブログは、いかがなものかと思う。
素人はこのように注意散漫で聞くものと、私も講演をやるときの注意点としておきたい。
その方のブログでは、
(1)人のあら捜しをする人は・・・。成長できず、成功もできない・・。
(2)ビジネスの成功はPDCAを回すことだと・・。
そして、Cの検証が欠かせないと・・。
この方の間違いは、経営は自問自答がメーンであることを教わっていない。
(1)のあら捜しについて言えば、他人のあらを探して口にし、楽しんでいるような人間を指していると思うが、そのような対象者はもともと経営に携わるような人物ではない。
あら捜しという言葉は次の(2)に絡む。
(2)Cの検証方法について、その方は触れていない。したがってセミナーの講師にどのように聞いているか不明。
C検証は、簡単に言えばあら捜しだ。
計画を立て、実行したが、当初の計画とに齟齬がある。
これは何が絡んでいるか・・。
ここに「検証」することになる。
まずは自分について、あら捜ししてみる。
一般に言えば、自分にとって自分のあらは見えてこない。
下手すると、他人のせいにしてしまっていないか?
あら捜しは「他人」について初めてみよう。(足を引っ張るためのあら捜しではない)
あるは、あるは。
次に、それをそのまま自分に置き換えてみよう。
他人のあらは他人から見て自分のあらになってないか???
Cの検証では、ファクターの変更による遅れをもってくる場合が多いが、果たしてそうだろうか?
個々人の「モラル」の問題に帰結するケースが多いことに気づくと、・・。
あら捜しをするにしても、
その手順は得意とするものを先にして、
次にその勢いを借りて不得手とすることに着手するのが、王道だ。
先に紹介したご老体は、
ピーター・ドラッカーの本を読んだことがあるのだろうかと疑問に思う。
税理士 コンサル 佐藤春男
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