千代田区 税理士 会社設立税務 佐藤春男税理士事務所

他人を生かすも殺すもボスの力量による。

他人を生かすも殺すもボスの力量による。

春というと、人それぞれの思いがある。

新卒で入社し、期待に夢がはちきれんばかり・・。

 

何年か経験し、下済みを終えて、いよいよ上司に・・。

 

期待がそのまま実現するか否かは社員本人の努力だけではなさそうだ・・。

 

上司たるものの力量も問われている。

 

4月もあけて、顧問先の社長からアポイントの電話があった。

 

二三ご相談したいとのこと。

 

約束した当日の会談で、いいことだと思ったことの一つを記してみたい。

 

入社して5年目のS君。

入社したばかりのころは普通高校出の現代風の坊や、だった。

入社直後は何をするにも初めてだから、毎日が新鮮だったことだろう。

 

3年も経過するころ、これまでの総務部のしたっぱから卒業して、本人は“営業”をしてみたいと言い出した。

 

たまにしか会わない私にしてみれば、電話対応にしてもさほどマズイ対応だとは思はなかった。

しかし、

会社内部の同僚の言葉を総合すると、まだまだ思慮・配慮に欠けるところがある。

と、言うことだった。

 

私がその者と雑談する機会があったので、モチベーションを持つことと、スキルを磨きあげることを話した。

具体的にスキルのみがきかたも・・。

会社内部でほかの営業マンが活動している姿を見るだけでなく、帳簿や伝票を見ることと、商品の時系列の移動などを知ることもスキルアップに欠かせない。

 

満を持して営業に代わってからはスキルアップによるものか、見事な成績があった。

本人いわく。

ラッキーでした。

 

ラッキーも実力のうち。

と、私が言う。

 

本人は何時誰にアポをとればいいのか。

前任者ではとげれなかった営業展開をした。

何ということはない、彼の頭には会社の補助簿である“得意先元帳の記録”があるのだ。

 

そこで社長が来て、私に言う。

4月のベースアップで本人だけは他のものより3万円多く基本給を増額したい。と。

 

4月は一律5千円基本給を増やす。

これが就業規則にも書いてある。

ただ功績があるものは役員会の決議を・・。と、ある。

 

この点を踏まえ、

役付の“見習い”の手当を新設し、また、企画手当と称してもろもろを含め、月額5万円の昇給をさせた。

 

私は思うに、この会社が伸びてきた背景は、報いるということをすぐに形にしてきたことだと思う。

 

5万円も昇給があったことを給与明細を見て知った当人は益々スキルアップに・・。

 

 

 

報連相を継続しているのも彼一人という。

この点も、期待以上だと思う。

 

一般に新人社員を大きく変えることができるかどうかは、社長の才覚のみならず、スキルアップをする会社の雰囲気があるのかも・・。

 

 

 

税理士 コンサル  佐藤春男

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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