体験から学ぶことが大きい。読書だけでは得られないことも・・。
体験から学ぶことが大きい。読書だけでは得られないことも・・。
癌の手術を受けました。
今年のゴールデンウイークは10連休ということで、連休を満喫されていた方々もいた半面、事務方のオジサンたちもお店の切り盛りに大忙し・・、という方たちもいたようでした。
これらをテレビで見ていた私のGWは病院のベッドにいました。籠の中の鳥のような・・。
初めての手術を受けました。
大腸癌です。
昨年の10月に健康診断を受けました。
11月には「要検査」の通知を受けました。
12月大腸の内視鏡検査しました。
ポリープがあります。
そのうちの一つは内視鏡では取り除くことができません。
大きな病院を紹介しますから、再検査を受けてください。
今年の1月に大きな病院で再検査をし、同じことを言われた。
その後2月と3月には他の臓器に転移がないか、あれこれ調べてくれました。
3月半ば、いよいよ入院の時期を確定させなければならない時が来た。
個人の確定申告が山場をむかえているころ、入院・手術のことが頭にちらつき、落ち着かないまま3/12に担当医師との打ち合わせ。
恐る恐る言ってみた。
今は仕事が最も忙しいときにあるので、入院をGW 前にしてもらうことができないか・・。と。
医師曰く。
いいですよ。
もっと急げ! と、言われるかと思っていたが思いがけない返事。
大腸の手術に関し、少しは書籍を調べていたこともあって、妙に変な安ど感がわいてきた。
どうせ手術が終わった後、傷口が治るまで病院のベッドですごすわけで、何もしないのはもったいないと考え、病室に持ちこんでカーネギーの書いた「人を動かす」という本を再び読もうと思った。
4/25午前9時から始まった手術は午後1時頃に終わった。
佐藤サン、起きろ、終わったよ!!!!!
おおきな声で起こされた。
その間は麻酔で眠ているから何も知らない。
痛いとも思わない。
ただ、自分の体が自分では動かせない。
手術台から集中治療室に移るために別のベッドに体を移されるとき、看護師さんたちに支えられながら体中に走る痛みを感じて、やっとその状況を飲み込めた。
翌日の朝から個室に移され、誰に気遣うこともなく入院生活が始まった。
点滴を投与されているので、やや動きづらいという面があったが・・・。
ただ、実際に手術してみてわかったこともあった。
気丈な私だが、紙おむつを着用しなければ・・。
汚してしまう・・。
こんな時でも自分のことはすべて自分でできるが、ただ一点。
手術後の下半身の感覚は、いつもと違うということだ。
このことには閉口した。
そして、人の痛みを知る機会であったと思っている。
入院中に思たことは、今後体の不自由な人にそっと手を添えてあげたいと思うことだ。
人に言いにくい体験をしても心を落ち着かせてくれたのは「読書」だった。
税理士・コンサル 佐藤春男
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